【ローカルLLM導入事例】閉域環境で完結する議事録作成AI|プライベートAIスタートアップAthena、株式会社常陽銀行のローカルLLM基盤「JOYO AI AGENT」の機能拡充を支援

株式会社Athena Technologies(本社:東京都文京区、代表取締役:阿部 武 以下、「Athena」)は、株式会社常陽銀行(所在地:茨城県水戸市、取締役頭取:秋野哲也 以下、「常陽銀行」)と共同で開発を進める、行内の閉域環境で稼働するローカルLLM基盤「JOYO AI AGENT」において、閉域環境内で処理が完結する議事録作成機能の追加、およびローコードAIエージェントツールを用いたAIエージェント内製開発の取り組みを支援することをお知らせします。
Athenaと常陽銀行は、2025年7月よりローカルLLMの実証実験を共同で進めてきました。2026年3月26日には、翻訳・マスキング機能を実装したローカルLLM基盤「JOYO AI AGENT」の行内利用を開始しています。
「JOYO AI AGENT」では、導入時点から、共通の基盤上に業務ごとの機能をアプリケーションのように追加していく設計を採用しています。今回、この共通基盤を活用し、新たに議事録作成機能を追加するとともに、行員自身がAIエージェントを開発できる環境の整備を進めます。
常陽銀行では、業務の性質や求められるセキュリティ水準に応じて生成AIを使い分ける方針のもと、閉域環境で利用できるローカルLLMの活用を進めています。Athenaは、こうした方針に基づき「JOYO AI AGENT」の開発・機能拡充を支援しております。
【閉域環境の議事録作成機能について】
【機密情報を扱う会議でも利用できる環境を目指して】
常陽銀行では以前から、機密性の高い会議の内容を正確に記録し、関係者間で共有したいというニーズがありました。
一方、こうした会議では顧客情報や行内の機微情報が含まれる場合があります。そのため、生成AIを活用した議事録作成においても、情報の取り扱いや保存先など、銀行の情報管理要件を踏まえた利用環境の構築が求められます。
また、一般的な議事録作成サービスは利用ユーザー数に比例して費用が増加するモデルが主流であり、全行的な展開を前提とした場合にはコスト面での課題もありました。
今回、こうしたニーズを踏まえ、音声の文字起こしから議事録作成までの一連の処理を閉域環境内で完結できる議事録作成機能を開発しました。外部の生成AIサービスに会議情報を送信することなく、また利用ユーザー数に応じた費用の増加を伴うことなく利用できる構成としています。
「JOYO AI AGENT」のローカルLLM基盤に音声認識などのOSS技術を組み合わせることで、既存の閉域環境を活用しながら、これまでテキストを中心としていた生成AI活用を音声を扱う業務にも拡大します。
【会議音声を閉域環境内で管理し、テキスト化】
本機能の開発にあたっては、銀行の情報管理要件を踏まえ、会議音声を閉域環境内で取り扱える構成を採用しています。
議事録作成では、会議中に収音した音声をテキスト化します。音声データは利用端末には残さず、閉域基盤上では運用に応じて保存・非保存を選択できる構成としています。
会議終了後には、テキスト化された内容をもとにAIが議事録を作成します。また、会議中に含まれる機微情報を保護するため、LLMを用いたマスキング処理も組み込んでいます。
【会議の記録から議事録作成まで、一つの画面で】
本機能では、ブラウザ上から録音を開始・終了できます。会議終了後は、書き起こされた内容をもとに議事録を作成できるほか、作成済みの議事録を後から参照することも可能です。
オンライン会議だけでなく、対面で行われる会議にも対応しています。また、ブラウザの標準機能を利用して収音するため、専用ソフトウェアを新たにインストールする必要はありません。
【行員自身がAIエージェントを作れる環境へ】
【行内でのAIエージェント内製開発に着手】
常陽銀行ではこれまでも、ローコードAIエージェントツールを用いたAIエージェントのユースケース検証を進めてきました。
今回、この取り組みをさらに進めるため、「JOYO AI AGENT」のローカルLLM基盤と連携したローコードAIエージェントツールの開発環境を構築し、行内でのAIエージェント内製開発に着手します。
この開発環境からは、「JOYO AI AGENT」のローカルLLM基盤を呼び出すことができます。これにより、これまで構築してきたローカルLLMの資産を活用しながら、新たな業務向けAIエージェントを開発することが可能になります。
行内でAIエージェントを開発できる環境を整備することで、現場で見つかった業務課題について、行員自身がユースケースを検討し、試作・検証・改善を繰り返せる体制の構築を目指します。
【AIを業務に合わせて使える環境へ】
生成AIを業務で活用するためには、ツールを導入するだけでなく、実際に利用する行員が継続して活用できる環境を整えることも重要です。
常陽銀行では、行員によってAIの使い方やプロンプト作成のスキルに差があることを課題の一つとして捉え、行員自身が業務に合わせたAIエージェントを構築できる環境の整備を進めています。
今回の取り組みにあたっては、AthenaがローコードAIエージェントツールを用いたAIエージェント開発に関する研修や、初期のユースケース構築を支援します。
単に開発環境を提供するだけではなく、実際の業務でAIエージェントを企画・構築・改善できる人材を行内に増やすことで、継続的にAI活用を拡大できる体制づくりを支援していきます。
【一度構築した基盤を活かし、次の機能へ】
今回の取り組みでは、2026年3月に導入した「JOYO AI AGENT」の共通基盤をそのまま活用し、その上に新たな機能を追加しています。
「JOYO AI AGENT」は、共通のローカルLLM基盤に、業務ごとの機能をアプリケーションのように追加していく構成を採用しています。
この設計により、新たな業務でAIを活用する際にも、基盤全体を一から作り直すのではなく、必要な機能を追加していくことができます。
今回の議事録作成機能も、この共通基盤上に追加しています。既に構築した環境を新たなユースケースにも活用することで、閉域環境におけるAI活用を段階的に拡大します。
2026年3月の「JOYO AI AGENT」導入時から掲げてきた、共通基盤の上に新たなユースケースを追加していくという考え方を、今回の機能拡充においても継続しています。
【閉域環境でのAI活用を、より身近なものへ】
議事録作成機能は、2026年10月からの運用開始を予定しています。
また、AIエージェントの内製開発についても、研修や初期のユースケース構築等を通じて、実際の業務への定着を進めていきます。
Athenaは今後も、技術開発やAIエージェントの内製化支援を通じて、常陽銀行における生成AI活用の拡大を支援してまいります。
【代表コメント】
株式会社Athena Technologies 代表取締役CEO 阿部 武
「常陽銀行様とは2025年7月から実証実験を重ね、2026年3月には翻訳・マスキング機能を備えたローカルLLM基盤の運用を開始しました。
今回、その基盤の上に、機密性の高い会議にも対応できる議事録作成機能を追加しました。閉域環境という制約の中でも、既に構築した基盤や機能を活かしながら新しいユースケースを重ねていけることは、本プロジェクトの大きな特徴の一つだと考えています。
今後も常陽銀行様が行内でAIエージェントの開発を進め、業務に合わせたAI活用を自ら広げていくフェーズにご一緒させていただき、生成AIの戦略的活用の普及に努めて参ります。」
【閉域環境でのAI活用を、より身近なものへ】
議事録作成機能は、2026年10月からの運用開始を予定しています。
また、AIエージェントの内製開発についても、研修や初期のユースケース構築等を通じて、実際の業務への定着を進めていきます。
Athenaは今後も、技術開発やAIエージェントの内製化支援を通じて、常陽銀行における生成AI活用の拡大を支援してまいります。
【会社概要】
株式会社常陽銀行について
社名:株式会社常陽銀行
設立:1935年7月30日
代表取締役頭取:秋野 哲也
本店所在地:茨城県水戸市南町2丁目5番5号
URL:https://www.joyobank.co.jp/
株式会社Athena Technologiesについて
Private AIスタートアップとして、閉域環境におけるセキュアなAI実装サービスや、法人におけるAIセキュリティ体制の構築を支援するプロダクト群を展開。
社名:株式会社Athena Technologies
設立:2023年12月
代表取締役:阿部 武
所在地:東京都文京区本郷6丁目25番14号 HONGOEGG(東京オフィス)、京都府京都市左京区田中門前町 百万遍ビル3F(京都オフィス)
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、下記URLよりお願いいたします。
株式会社常陽銀行:
https://www.joyobank.co.jp/contact/
株式会社Athena Technologies:
